2025.08.06
未知の光を拓く!165-220nm、次世代クリーン光源技術 8月21日・22日に大学見本市で公開
工学院大学(学長:今村 保忠、所在地:東京都新宿区/八王子市)の尾沼 猛儀 教授(応用物理学科)は、環境負荷の少ない次世代深紫外光源の開発に取り組んでいます。このたび、165~220nmの波長域で高効率な面発光を実現する、新しい岩塩構造酸化マグネシウム亜鉛半導体光源技術を開発しました。8月21・22日に開催される「大学見本市2025~イノベーション・ジャパン」(主催:国立研究開発法人 科学技術振興機構)において最新研究成果を企業に向けて紹介し、社会での技術活用を進めます。
「水銀に関する水俣条約」により、254nmを主波長とする低圧水銀灯の代替が急務とされています。水銀灯代替が求められる中、185nm波長の代替は進んでいません。本研究では、ミスト化学気相堆積法で成膜した酸化マグネシウム亜鉛半導体により、165~220nmの面発光光源を実現し、185nm代替の可能性を示します。
本技術は、医療現場や工場、公共空間におけるウイルス・細菌の殺菌や消毒に加え、高度な水処理システムなど、環境・衛生・エネルギー関連分野への広範な応用が期待されます。水銀を含まないため環境負荷が小さく、また波長調整が可能なため応用範囲の広さも特長です。
【大学公式プレスリリース】https://www.kogakuin.ac.jp/news/2025/080691.html

Kr2エキシマ励起岩塩構造MgZnOランプ
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