学科長挨拶
物理の発想で工学の新たな可能性を拓く
応用物理学科には、応用物理学専攻と宇宙理工学専攻の2 専攻があります。応用物理学とは、物理学を、電気・電子工学、システム工学、材料工学、半導体工学、計測工学、情報工学などの関連する学際分野へ応用することを目的とした学問です。宇宙理工学とは、ロケット・宇宙船・人工衛星・推進機など宇宙環境での利用を想定した物質・材料へ、応用物理学を応用、展開することを目的とした学問です。
応用物理学科では、4年間を通じて次のことを皆さんに期待しています。
- 新規性や創造性のある発想力を持つために必要となる知識と基礎学力の修得
- 自己の考えや発想を形とする理論や技術に展開できる応用力や実践能力の鍛錬
- 他の人に自分の考えを伝える表現力やプレゼンテーション能力の涵養
そして、これらは、将来、皆さんが技術者や研究・開発者となった時に、持続的かつ意識的に努力を続けることで維持されることを期待します。
応用物理学科の卒業生は、就職か大学院進学を選択することになりますが、大学院は電気・電子工学専攻へ進学することになります。大学院では自分の研究に打ち込めます。また、高い専門性が身に付きます。そして、就職の選択肢が増えます。このような理由で、応用物理学科では大学院への進学を推奨しています。学科教育重視型コースでは、4年間の学びを通じ、自分の将来設計を考えることができます。一方、大学院接続型コースでは、早期研究室配属、早期研究着手などにより、早期から将来設計を確かなものにすることができます。
応用物理学は新物質や新しい理論、新しい計測技術を創成し、SDGsから宇宙開発まで、人類の未来を支える技術の基幹を成す重要な学問です。応用物理学の大海原で奇跡の大発見を体験してみませんか。
工学院大学 先進工学部応用物理学科
学科長 尾沼 猛儀