磁性応用研究室

  • # マイクロ波アシストHDD
  • # GSRセンサ
  • # モータ
  • # 熱アシストHDD
  • # コンピューターシミュレーション
  • # パワエレ
  • 赤城 文子 教授

ビッグデータ、電気自動車、医療に応用される磁性材料の研究

本研究室では、コンピュータシミュレーションを用いて、①コンピュータ等の情報を記憶する磁気ディスク装置の高記録密度化のための、光やマイクロ波磁界を利用したエネルギーアシスト記録方式の研究、②電気自動車、ハイブリッド車用モータの高効率化のための、磁性材料の研究および車の運転状況によって磁束密度を変化させる可変磁束モータの研究、③人間の脳や心臓の中の微小な磁界を検知して、病気の早期発見や、脳の動きを研究するための高感度かつ小型の磁気センサ(脳磁計、心磁計)の3つの研究を行っています。今後の研究では、原子レベルから製品相当の大木までマルチスケールに計算する手法を確立していく予定です。また、機械学習を取り入れて磁性材料の予測を行っていく予定です。

磁気ディスク装置(Hard Disk Drive:HDD)
ASIC型磁気センサ(株 マグネデザイン;ASIC: Application Specific Integrated Circuits

活動内容としては週1回のゼミと夏の中間報告会があります。週1回のゼミでは、研究テーマごとのグループに分かれて密度の濃い議論を行います。修士の学生と学部生が一緒になって議論することで、学部生は修士の学生から磁性に関する知識を得ることができ、逆に修士の学生は学部生に教えることにより指導力を養うことができます。

また、修士の学生は1年に1~2回、学会もしくは研究会での発表、修士2年では国際学会での発表を積極的に行っています。

研究室所属学生メッセージ

前田 航弥(修士1年)

本研究室を選んだ理由は、研究方法がシミュレーションであるため、実験機器の作成や取り扱い作業に時間をとられることなく、得られた結果を考察したり、関連する論文を読んで勉強することに多くの時間を使えると考えたためです。現在は、HDD(Hard Disk Drive)の記録方法の一つHAMR(Heat-Assisted Magnetic Recording)について、磁気ディスクを多層構造にして記録密度を高める研究を行っています。従来のHDDの記録容量を2倍、3倍にする先進的な夢のある研究だと思います。赤城先生は週1回のゼミで、学生一人ひとりの進捗報告や研究の相談の機会を設けてくれます。自分の考察やアイデアを提案すると採用してもらえることが多く、比較的自由に研究方針を立てることができます。

研究室紹介動画