惑星環境光赤外計測研究室

  • # 惑星気象学
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  • 今井 正尭 助教

光・赤外計測技術を応用して惑星環境を研究する

私たちが暮らす地球が属する太陽系には、多様な惑星や衛星が存在し、大気をもつ天体にはそれぞれ固有の気候や気象があります。これらはガリレオの時代から観測されてきましたが、現在でも未発見・未解明の現象が多く残されています。近年は探査機による長期観測データが蓄積され、地球と他の惑星の気象を比較し、その普遍性や違いを理解する研究が現実的になってきました。とりわけ、私も関わった日本の金星探査機「あかつき」は、約10年にわたって金星大気を観測し、惑星気象学の発展に大きく貢献しています。

惑星環境光赤外計測研究室では、こうした惑星の気候や気象の理解を深めるために、観測装置の開発とデータ解析の両方に取り組んでいます。特に、地球大気による光・赤外線の吸収や散乱の影響を最小限に抑えた観測の実現を目指して、南米チリの高地に建設される地上大型望遠鏡や、地球成層圏から観測を行う気球望遠鏡、さらには探査機への搭載を見据えた、極限環境下で動作する次世代の光・赤外観測装置の開発を進めています。さらに、これらの観測装置によって得られる独自データの解析に加え、AI・深層学習を活用した新たな解析手法の開発にも取り組んでいます。

3年次後期のセミナーCでは、地球大気の基本構造やそこで起こる物理現象について一緒に学んでいきます。一見すると応用物理とは離れているように思うかもしれませんが、これまでの講義や実験で学んだ基礎物理に立脚して理解できることを体感してもらえればと思います。研究室配属後は、観測・データ解析・装置開発などのテーマの中から、各自の興味や進路に応じて研究に取り組んでもらいます。最初は何をやったらよいか分からず難しく感じることもあると思いますが、「自分の手で新しいことを明らかにする面白さ」をぜひ体験してほしいと思っています。人類は今後、活動領域の拡大に向けた火星探査など、宇宙開発が加速する段階に入っています。当研究室も気象観測の観点から関与していきます。将来の惑星探査や系外惑星気候研究、人類の宇宙開発への貢献に少しでも興味を持った方は、ぜひ気軽に研究室見学に来てください。実際の研究室の雰囲気や研究内容をご紹介できるのを楽しみにしています。

研究室所属学生メッセージ

平石 剣舞(M1)

もともと宇宙や複合材料に関心があったためこの研究室の研究に興味を持ち、配属先として希望しました。現在は、宇宙用構造材料となるCNT/エポキシ複合材料の微視的な構造解析の研究を行っています。研究を始めたばかりの頃は何もわからない状態でしたが、研究室以外でも疑問点を先生が一緒に考えてくださるほか、研究室の先輩方も非常に親切に接してくれました。このようなところがこの研究室の魅力であると考えています。今後も今の研究を続けていき、納得した結果が得られるように励みたいと思います。来年度からは、自分が先輩方にしてもらったように、後輩たちに優しく接するよう頑張りたいです。

研究室紹介動画