大学院

研究を究め、
専門性の極致を目指す

工学院大学大学院では、技術者・研究者として自立しており、かつ各専門分野における深い知識や応用力、リーダーシップを有する人材を育むべく、教育研究活動を行っています。研究活動では、学部生時代に取り組んだ研究をさらに深め、より高度で実践的な応用研究に取り組むことが可能です。教育面では、単位制度による授業と、学位論文の作成などに関する研究指導を実施。専門科目を担当する指導教員だけでなく、副指導教員とともに複数指導教員によるきめの細かい指導体制を確立しています。また、研究面では、それぞれが見出した研究成果を広く発表できるよう、国内外を問わず学会への参加をサポート。修了後には技術者・研究者として専門分野をリードするスペシャリストの育成を目指しています。

大学院の特色

01

研究活動への支援

大学院では、大学院生の研究発表を奨励する制度が充実。国内外問わず、交通費・参加登録費・宿泊費を補助しています。金銭面以外の支援として、国際学会で発表するための語学力を養う目的で、ネイティブスピーカーが英語によるプレゼンテーションとディスカッションを指導。支援を受けて、毎年多くの大学院生が学会発表を行っています。さらに、一定の功績を収めた大学院生を表彰する優秀論文表彰制度があります。

  1. 博士後期課程論文投稿支援補助
    博士後期課程在学生による研究成果の国際的な発言を促すため、投稿料および公表料の一部を補助します。
  2. 大学院生融資有論文表彰制度
    在学中に発表し、査読付き学会誌に掲載され、特に学術的に優秀と評価された論文を表彰します。受賞者は学位授与式で表彰状が授与され、副賞として5万円が贈呈されます。
  3. 大学院生国際学会参加補助
    国際学会および国内学会で研究論文発表を行う際に、交通費・参加登録費などの費用の一部を補助します。2021年度、電気・電子工学専攻では14名の在学生がこの制度を利用しています。

02

多様な学生の受入れ

多様な学生を受け入れており、他大学出身の学生、社会人などさまざまな人が一緒に学んでいます。一般入試とは別に社会人特別選抜、東京理工4大学の協定による修士課程特別推薦入試など、複数の入試制度を整備。その他にも国外の大学との交流を活発に行っており、学会発表や共催シンポジウム、交換留学制度を通してグローバルに活躍する技術者・研究者を目指せる環境を整えています。

03

低く抑えた学費とTA制度

工学院大学大学院では、向学心のある人々に勉学の機会を広く提供する努力を続けており、他の大学院と比べて学費を低めに設定しています。さらに、TA(ティーチングアシスタント)制度を導入。学部生の授業において教員の授業サポートを行い、教育現場を理解する機会を提供するとともに、手当の支給により、在学中の経済的負担の軽減を図っています。TA制度の担当時間は、本来の学修に支障がないように一人通年で4コマまで担当が可能です。

大学院への進み方と2年間の学び

応用物理学専攻[大学3・4年次]

物理を題材に、幅広い産業分野の材料工学や研究分析・製作プロセスについなど、モノづくりに要求される応用的な知識や技術を習得することができます。物理学を探求する「理学」と産業を支える「工学」の境界領域で、常に産業を意識しながら教育を行っています。応用物理の専門性をもった人材でなければ作ることができない製造業は多数あるため、卒業後の活躍の場は多岐に渡ります。

宇宙理工学専攻[大学3・4年次]

3年次後期から専門の研究室で、宇宙を題材とした応用物理学を学びます。宇宙空間で運用される人工衛星や宇宙探査機は、放射線や極端な温度差といった過酷な環境にさらされます。そのような耐極限環に耐えうる高機能素材の知識や、構造強度を解析する方法を追究します。今後さらに産業としても発展していく世界で求められる高い技術力や、確かな知識の修得を目指します。

大学院工学研究科

大学院進学[修士1・2年]

1年次は主軸の分野に加え、各学科の境界領域を横断的に学修。2年次に希望に沿って学科に配属された後も、主たる専門分野に加えて副専門分野を学修可能。特定分野の専門性だけに偏らない、広い視野や複眼的な思考を養います。また、早期に研究に着手する等、高度な実践力を身につけます。将来を見据えた、先駆的なカリキュラムで学び、世界で活躍できる研究者、開発者を育成することを目指します。

電気・電子工学専攻

学問の大きな概要

応用物理学科所属学生は原則「電気・電子工学専攻」を専攻し、学びを深めます。これまで電気・電子工学技術は日本社会のインフラを支え、その発展に大きな役割を果たしてきました。近年では環境問題や高齢化社会といった新たな課題においても、その解決力が期待されています。本専攻では高度な知識と技術の習得はもちろんのこと、研究活動を通して論理的思考力を養い、ディスカッション能力や国内外に通用するプレゼンテーション力を培うことも重視しています。予測可能性が低い近未来に、実践的な力でネットワークやシステムを生み出し、社会に役立つ人材の育成を目指します。

4つの分野

エネルギー変換分野

計測・制御分野

情報・通信分野

電子デバイス分野

進路(一例)

就職

岩崎電気株式会社 / キオクシア株式会社 / 京セラ株式会社 / 興和株式会社 / 株式会社KOKUSAI ELECTRIC / スタンレー電気株式会社 / 電源開発株式会社 / 東芝デバイス&ストレージ株式会社 / ニチコン株式会社 / 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 / 日本電子株式会社 / 株式会社日本マイクロニクス / 日本無線株式会社 / パナソニック株式会社 / 日立Astemo株式会社 / 株式会社日立情報通信エンジニアリング / 富士電機株式会社 / 古河電気工業株式会社 / マイクロンメモリジャパン株式会社 / ルネサスエレクトロニクス株式会社

進学(博士後期課程)

博士後期課程では、専攻分野について研究者として自立した研究活動を行い,専門的な業務に従事するのに必要な研究能力およびその基礎となる豊かな学識を養います。