カリキュラム

応用物理学科の学び、3つの特徴

応用物理学科では、専門科目を4つの領域に区分し、
科目間の関連性を考慮した効果的な学修モデルを提案しています。
また、4年次での応用物理学の研究に向けて、各年次で身につけるべき力を明確にしています。

POINT 01

量子から宇宙まで、
さまざまな自然界の現象を学び、
物理学の知識を広げる

3年次後期以降は、「応用物理学専攻」、「宇宙物理学専攻」に分かれ、学びの内容もより専門性が高まります。研究に用いる機器・装置や理論手法の物理的背景を具体的に学び、4年次での卒業研究に向けて専門的知識を身につけます。

POINT 02

物理学と関連する電子情報・機械工学、
物質・材料工学を学び、
工学の知識を身につける

2年次以降では、産業界への応用を念頭に置きながら、「物理情報計測」、「物性・材料」、「物理・応用一般」、「エレクトロニクス」の応用物理学に関する4つの領域の基礎知識を学修し、工学の基礎も修得します。3年次以降は各研究室主催教員による専門的な内容の講義が開講され、物理学についてさらに深い素養を身につけます。

POINT 03

物理学と数学を中心に
自然科学の考え方を学び、
電気・電子工学の素養を身につける

世の中の事象の原理を表す物理学において、道具となるのが数学です。1年次では数学を徹底的に身につけることを重視します。また幅広い自然科学を学ぶと同時に、物理学がかかわるさまざまな領域を知ることで、工学的に応用していく礎を築きます。

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詳しい進学・卒業条件科目修得ルール

4年間の学び

ー「21世紀工手」の育成ー

1年次

身に付けたい力 大学での学びに必要な基礎学力

1年次は物理学において欠かせない数学を中心に学びつつ、先進工学部5学科で編成されたクラスに分かれて学ぶ「学部共通プログラム」があります。応用物理学科以外の学生とも一緒に学ぶことで、交友関係の幅も広がります。レポートの書き方など大学で学ぶための基礎知識を身に付けるとともに、物理を使いこなす工学者としての素養を身に付けます。

Student Voice

教職課程を履修していたため、他学科の学生とも意見交換をしながら、考えを深めることができました。得意科目を教えあうなどさまざまな交流を通して、今まで気付けなかった自身の興味・関心を発見することができました。

2年次

身に付けたい力 各分野における専門知識

2年次になると1年次と比べ、より専門的な講義が増えます。必修科目や選択必修科目とは別に、個人の興味・関心に合わせて専門科目を選択し履修することが可能。学習する範囲がさらに広がることでより広範な知識を身に付けることができます。2年次1クォーターにある応用物理セミナーでは、各研究室を巡り、それぞれの特長を知ることができます。

Student Voice

3年次は研究室の仮配属があるため、研究室に行く機会を増やせるよう、履修スケジュールを調整するのもおすすめ。2年次のテストが少ないタイミングで、1年次の再履修をすることで効率よく学ぶこともできます。

3年次

身に付けたい力 レポート作成力

「応用物理学専攻」、「宇宙物理学専攻」の2専攻に分かれて専門的な学びを深めます。研究に用いる機器・装置や理論手法の物理的背景を具体的に学び、4年次での卒業研究に向けてレポートも複数制作しながら専門的知識を身につけます。各研究室主催教員による専門的な内容の講義が開講され、物理学についてさらに深い素養を修得します。

Student Voice

レポートは1年次から書きますが、3年次の実験でのレポートは先生方にコメントをもらう機会が多い点が違いです。その都度、考えて修正を行う必要があるため、書式や形式を含めてレポート作成力を鍛えることができました。

4年次

身に付けたい力 主体的に学ぶ能力

4年次はそれぞれが研究室に配属され、1年をかけて卒業研究に取り組みます。各年次で身につけた土台となる基礎知識・専門知識をもとに安心して取り組むことができます。原理に立ち返り、物理学を深く理解してきたからこそ、革新的なモノを生み出すことも可能。先端的な研究に触れ、工学者としてさらにレベルアップします。

Student Voice

他のゼミ生や教授にも自ら質問をするなどして研究に打ち込みました。4年間の集大成となる卒業論文は大変でしたが、有意義な経験でした。私は大学院進学を想定していたので、4年次からでも学芸員資格の取得にチャレンジすることができて良かったです。

卒業生MESSAGE

就職 

大学での授業や研究、素晴らしい先生や先輩との出会いの全てが今の自分の基礎になっています。特に先生や先輩とは今も食事に行く仲で良い刺激をもらっています。応用物理学科の先生は学生との距離が近いので、積極的に交流をすれば、多くの学びを得ることができるはずです。

学生は社会人よりも時間があります。ぜひ、後輩の皆さんには、趣味やアルバイト、課外活動など何でも良いので自分のやりたいことに挑戦してほしいです。

大学院進学

私は学部卒の時点で小売業企業への就職を予定していましたが、学科で学びを深める中で研究の楽しさを体感し、自分次第で研究の進捗も方向性も変わる研究職に憧れを抱きました。特に、私にしか出せない結果を生み出せる仕事という点に魅力を感じ、研究職を目指すために、大学院進学を決意しました。

応用物理学科には、相談に乗ってくれる先生方や先輩がたくさんいます。立ち止まってしまうより、まずは誰かに相談してみてください。きっと手を差し伸べてくれる人に出会えるはずです。応援しています。